JSMSF 日本靴医学会

足・靴専門の医師がお答えします 靴Q&A:足の病気

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子どもの疑問 | 幼児の靴の選び方

子どもの疑問

【若い人の外反母趾】

外反母趾で、痛がっている。

(女性 16歳)

16歳で既に痛い外反母趾は多くはありません。多くの場合、外反母趾が強いと言うより、間違った靴が原因です。学校で決められた靴のサイズは、横幅の狭い物が多いようです。靴先でゆびが自由に動き、つけ根で幅にゆとりがあり、紐で締める靴を履きましょう。たとえ、特別許可が必要でも、診断書がいるようでも自分の将来には替えられません。

【子供の足の形_1】

小学校6年生の男児です。特に、痛みなどの症状はないようですが、自分で見て、足の形が気になるようです。現在、サッカークラブに入っています。

(男児11歳)

外反母趾でしょうか?男の子であればよほどのことが無い限り放置して良いでしょう。
靴には気を付けて、高価な必要はないので、サイズのあったものを年に2回は買って上げて下さい。

【左右差がある足の形】

娘(10歳)のことですが、足が靴に当たって痛いと言うので、見たところ右足親指の根元は外に出っ張っており、爪先は内側に20度ぐらい曲がっておりました。(左足はそれ程目立った曲がりはありません。)かかりつけの医者に相談したところ、一度整形外科に見せた方が良いといわれました。

(女児10歳)

左右が明らかに違っている場合には、異常なことが多いので、整形外科で両側のX線写真を撮って比較してもらいましょう。こどもの普通の運動靴であれば、出っ張っていて靴に当たるより、靴が小さすぎて当たり、炎症を起こして腫れて出っ張ることの方が多いようです。

【サッカー少年の足の痛み】

両足の親指が人差し指の方に曲がっています。人差し指と親指が少し重なる程度ですが痛みもあるようです。サッカーを二年間程していますが、半年位前から、気にし始めています。

(男児12歳)

サッカーをしている男の子では外反母趾による痛み(母趾の付け根の関節の内側)よりも、種子骨の痛み(足底側)が多いようです。痛みの場所を良く確認しましょう。外反母趾によるものとすれば、靴の障害で滑液包炎を起こした状態ですので、靴がきつすぎないか気を付けて下さい。ちなみに、サッカー少年には足関節の後方を痛がる三角骨症候群や内側アーチの頂上付近を痛がる外脛骨障害の方が多いようです。

【子供の靴】

子供の足はどんどん成長します。子供の靴が足にあっているかどうかチェックするのは如何したらよいのでしょうか?

痛くなるまで自分からはいいません。靴を脱いだとき赤くなっているところが無いか? 爪は変形していないか?土踏まずに弾力があるか?を診て上げて下さい。こどもはすぐ大きくなるからと大きめの靴を買い与えがちですが、スリッパのようにブカブカで脱げそうでは十分に走り回れません。高価な靴の必要はありませんが、サイズのあったものを年に2回は買ってあげて下さい。子供の外反母趾が増えているといわれていますが先天的に骨が柔らかかったり運動不足も一因であったり、靴のかかとと後部(ヒールカウンター)が柔らかく、踵をまっすぐに固定して足を支えられない子供靴が原因となっているともありますが、多くは靴が小さすぎて当たり、炎症を起こして腫れて出っ張ることの方が多いようです。

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幼児の靴の選び方

小さいこどもを持つお父さんやお母さんは、日頃、子どもの頭のテッペンからつま先まで、気を配らなければいけないことが多くて大変です。子どもの足の形に特に問題がない場合には、足の先のことなど、ついつい見落とされがちです。また、親自身が靴に余り関心が無い場合は、子どもの靴に関しても、無頓着になってしまいます。

歩き始めた赤ちゃんの足は未完成で、外からの影響を受けやすく、履かせる靴によっては足の形が変わってしまうこともあります。「すぐ履けなくなるから」と適当に大きめの靴を選ぶことが多い乳幼児期の靴ですが、特に、三才頃まではくつの影響を受けやすいので正しいベビーシューズを履かせましょう。適切な靴を履かせることは、その後の足のトラブルを防ぐことになります。健康な足の発育に大きな影響を与える靴ですので、以下に代表的な質問にお答えする形で靴の選び方のポイントをお教えします。

生まれたばかりの子どもに土踏まずがないのですが大丈夫でしょうか?

だいたい3歳から5歳ぐらいの間に徐々にできてくるので心配はいりません。
子どもに土踏まずがないので、扁平足ではないかと心配して整形外科を受診する人も数多くありますが、乳幼児期は骨格形成が未熟な上に足底の脂肪が多いので、どの子も大人の足より扁平にみえますが、成長するにつれ土踏まずも出来てきます。

いつごろから靴を履かせたらよいでしょうか?

うまれてはじめて靴を履かせる目安は、立って歩くことが出来るようになって、外で歩く機会も増えてきた頃です。外で歩くようになると安定性と足を保護する必要が出てきますので、靴を履かせた方がよいでしょう。しかし、この時期の靴は、正常な足の成長や発達のために、必要と言うわけではありません。靴を履かせなかったからと言って、将来、外反母趾になったりハンマートウ(槌趾)や扁平足になったりする恐れはありません。

赤ちゃんの足に靴が合っているかを判断するのにはどのようにしたらよいですか?

足はふつう昼間の間に少しむくむので靴を買うのは夕方が良いでしょう。つま先の部分には適度な余裕が必要です。足と靴の踵をきちんと合わせた状態で一番長い足指の先から靴の先端まで大人の親指の幅の余裕が目安です。かかと回りは緩すぎたり、きつすぎたりせず、かかとのカーブにフィットするもの、甲の高さは個人差があるので、足と靴の間にすき間が出来たり、食い込んだりしていないことが大切で、ひもが付いている靴であればある程度調節可能です。次に、子どもに靴を履かせ数分間店内をあるかせて観察して下さい。その段階で、脱げたり、転んだり、歩き方が不自然だったりした場合、別のサイズや違ったデザインの靴を選び直しましょう。そして、家では、新しい靴を履かせて数日間は子どもの足に赤くなっている部分がないか、擦れて傷ができたりしていないか注意深く診てあげて下さい。
子どもの足は、歩き始めるとどんどん大きくなりますので、頻繁にサイズが合っているかどうかチェックしましょう。1歳から3歳であれば3ヶ月ごとに、3歳から6歳になれば4ヶ月から6ヶ月ごとにチェックしましょう。靴があっているかどうか判断しにくいときは小さめでなく大きめを履かせてください。男児用の靴幅のほうが女児の足に合うのであれば男児用の靴を選んでください。またその逆の場合もまったく問題がありません。

子供靴の材質は何が一番よいのでしょうか?

一般に、革、スエードおよびキャンバス地のような、丈夫で通気性があるものが良いと思います。通気性があれば、足が「呼吸」できるのです。プラスチック、ゴム、ナイロンのような素材の場合には、皮膚を保護するために必ず綿のソックスをはかせてください。

幼児の理想的な靴の規定の中にくるぶしが隠れるハイカットのものがいいと言われていますが本当でしょうか?

歩き初めのこどもにとって、かかとが靴から脱げないようにするのには効果があるかも知れませんが、足首の支持や発達に関しては必ずしも必要ではありません。

子供靴は硬い靴が良いですかそれとも柔軟性のある柔らかいものがよいのでしょうか?

ヒールカウンターは、簡単に踏みつぶされないために、また、ぐらつきを防ぐために適度な硬さが必要です。靴底は革かラバーかクレープ(表面に皺加工をしたゴム)素材のように適度に弾力性のあるすべりにくいもので、地面に触れる部分は出来るだけ平面であるべきです。靴の前と後を両手でもってそっと押してみてください。土踏まずの部分でなく足の指の部分が簡単に曲がる靴を選んでください。指の付け根あたりで適度に曲がると足の動きに合わせて靴も動いてくれるので歩きやすいのです。

子どもにふさわしいヒールの高さはどれくらいですか?

テニスシューズや革靴、おしゃれ靴など市販されている子供靴はほとんどの場合問題ありません。ヒールが2.5cmを越える高さになるとつま先だけで歩いたり、不自然な歩き方になったりするので履かせるべきではありません。

子どもに「特注」の靴が必要かどうかどの様に判断したらよいでしょうか?

お子さんの靴が極端に型くずれしたり、異常に早くすり減ったりする場合には、起立や歩行に問題があることを示しており、無視してはいけません。同じように、夜間に足がつる、成長痛がある、疲れる、つまずく、内股である、すり足であるくということも何か問題があることのあらわれかもしれません。場合によっては、特性の治療靴に足底挿板や特性のかかとをいれて扁平足や内股歩き、外股歩きを矯正します。足の指が曲がっているのを矯正するのに反対に反らせたり真っ直ぐにするような靴がつかわれます。靴医学会会員の整形外科医にご相談ください。そして、整形外科的な治療の必要があるか、子どもに適切な治療靴を処方が必要か、診断してもらってください。

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